【性器ヘルペスとお酒の関係】薬服用中の飲酒は危険？

お酒が大好きな人にとって毎日の晩酌や飲み会は本当に楽しい時間ですよね。

私もお酒が大好きで毎日でも飲みたいくらいですが、結婚してからは旦那に合わせて週末だけの楽しみになっています。

ところで、性器ヘルペス持ちの方なら一度は聞いたことがある、または気を付けていることのひとつに「抗ウイルス薬を服用中の飲酒は控える」というのがあると思います。

あなたはこれを忠実に守っていますか？

実は私、再発抑制療法中に毎日薬を飲んでいたにも関わらず、普通にお酒を飲んでいまして・・・（これについては後で書きます）

最近、性器ヘルペスについて改めて勉強している中、性器ヘルペスとお酒の関係がとても気になったので、薬服用中の飲酒が体に与える影響や普段のお酒との付き合い方についてまとめてみました。

抗ウイルス薬を服用中のお酒は危険？

性器ヘルペスの治療に使われる抗ウイルス薬「バルトレックス」は、主成分のバラシクロビル塩酸塩がヘルペスウイルスの増殖を抑制する効果があり、性器ヘルペスの初感染時、再発時、再発抑制療法などに処方されるお薬です。

この抗ウイルス薬を処方されるとき、お医者様からは「お酒は控えてください」と言われた方も多いと思いますが、その理由は以下のとおりです。

バルトレックスの成分とお酒の組成アルコールが結合することにより、薬の効力が薄まってしまうことがあります。

バルトレックスの副作用として、皮膚過敏症があります。

アルコールは動脈を拡張させるため、お酒を飲むことで皮膚過敏症が引き起こされたり、悪化してしまう可能性が高くなります。

体内の水分量が少なくなると腎臓内の医薬成分濃度が異常に上昇することで腎障害を引き起こす危険性があるため、バルトレックスを服用しているときは水分補給をこまめにする必要があります。

アルコールには体内に水分を蓄えようとする抗利尿ホルモンの働きを抑える効果があるため、アルコールを摂っているときの体は余分な水分や老廃物を排泄するだけではなく、必要以上に水分を排泄するため脱水症状を引き起こしやすくなります。

ビールに含まれるカリウムは利尿作用を強くするため、さらに脱水症状を引き起こしやすくなるので注意が必要です。

バルトレックスを服用中の飲酒はヘルペスの症状を悪化させることもあり、腎障害や脱水症状といった危険性があるため避けたほうが賢明ということがわかりました。

では、抗ウイルス薬を飲んでいないとき（性器ヘルペスの症状がないとき）は飲酒しても大丈夫なのでしょうか。

性器ヘルペス再発の原因のひとつとして「飲酒」が挙げられていることから、再発を予防したい人にとっては望ましくないようです。

それは、お酒は飲めば飲むほど肝臓に負担がかかり、体力を消耗し抵抗力も低下してしまうから。

お酒を飲み過ぎたときに再発するという経験者は結構多いかもしれません。

ただ、適度な酒量でほろ酔いリラックスしストレスも解消できている人など、お酒好きな方がいきなり禁酒しても逆にストレスになってしまい、それも再発につながってしまうので難しいところですよね。

これはだいぶ個人差があるのでご自身の体調に合わせて、お酒を飲まなくても平気な人であれば止めたほうがいいですし、適量を飲まれる方はほどほどに、酒豪の方は再発予防のためにも少しずつ酒量を減らしていくのが現実的かと思います。

私は初感染が今から15年以上前ですが、そのときからお酒は大好きでよく飲んでいました。

今思うと、再発を繰り返していたのはお酒のせいもあったんだろうなと…。

私が婦人科医に質問したときの回答としては、

なるべくなら飲酒しないほうがいいけど、それほど神経質にならなくていいよ。

という曖昧な回答でした。

再発抑制療法中の１年間も、医師は「お酒はあまり良くない」とは言いつつも、絶対ダメとは言われなかったので、お酒大好きな私はそのとき週の半分は普通に飲んでいました。

性器ヘルペスにとってストレスは一番の大敵だから、少しくらいお酒が入ってリラックスしていたほうがいいはず…と、飲みたいがために都合良く解釈してしまっていたのです。

ただ、再発抑制療法中（バルトレックスを毎日服用）に、お酒はよく飲んでいたものの一度も再発しておらず、副作用らしき症状もなく、採血でも毎回異常なしで１年間の再発抑制療法を終えました。

これは個人差はあると思いますので、バルトレックスを服用中の方は絶対真似しないでくださいね。

私にも言えることですが、お酒を飲み過ぎると再発しやすい場合もあるので、自分がどんなときに再発しやすいか普段から観察することはとても大事だと思います。

お酒は飲み過ぎると健康を害しますが、上手に付き合えば百薬の長といわれる頼もしい存在。

自分の体質、体調に合わせて上手に付き合っていきましょう。