性器ヘルペスに初感染したとき、本人は不安を抱えて受診しているのに病院の先生から素っ気ない態度を取られたりすると、余計不安になってしまいますよね。
「先生の言葉が少なく良く理解できなかった」
「質問を何個かするとウザいみたいな顔をされた」
「真剣に聞いているのに先生がそっけなさ過ぎてすごい苦しい」
など、一人で悩んでしまう方は多くいらっしゃるようです。
また、「お医者さんに聞きたいことを上手く聞くことができない」という方も。(性器ヘルペスはとてもデリケートな問題なので、言いにくいけど相談したいこと、たくさんありますよね…)
もちろん中には親身になって話をよく聞いてくれ、適切な治療と今後のアドバイスなど、患者の気持ちに寄り添ってくれるお医者さんもたくさんいると思いますが、今回はそんな悩みを持つ方がどうやって先生と良い関係性を築いたらよいのか、また、『転院』という選択肢についてもお話したいと思います。
性器ヘルペスで受診した病院の先生はどんな人なのか
性器ヘルペスは一度かかると長いお付き合いになるので、心と体の不安を取り除いてくれる先生がいる病院を受診したいと私は思っています。
私もそうでしたが、性器ヘルペスの初感染は強い痛みとかゆみに襲われるので、とりあえず最寄りの病院に行きがち。
(男性:泌尿器科・皮膚科・性病科を受診。女性:婦人科・皮膚科・性病科を受診。)
最初から良い先生と出会えるのがベストですが、先生の対応によっては余計に不安を感じてしまう人もいます。
お医者さんも人間ですので十人十色。忙しい病院で一人当たりにかける時間を短くしたいあまり機械的な対応をしてしまう先生もいれば、混んでいても患者の気持ちに寄り添って丁寧に時間をかけてくれる先生もいます。
また、性器ヘルペス患者を数百人治療したベテラン医師かもしれないし、あなたが数人目の新米医師かもしれません。
機械的な対応でも適切な治療で早く回復するかもしれないし、丁寧な対応でも『誤診』されて治療が長引く場合だってあります。(実際私は誤診されて大変な目にあいました。泣)
結局のところ病院に行ってみないとわからない部分ですが、今回は私の経験も踏まえて、性器ヘルペスで受診した病院の先生が親身に相談に乗ってくれない場合の対処法について書きたいと思います。
お医者さんが親身に相談に乗ってくれない場合の対処法
まず、あなたが病院の先生に何を求めているかを確認する必要があります。
- 先生は親身に相談に乗ってくれる人がいい
- 適切な治療さえしてくれたら先生はどうでもいい
大きく分けるとこの2つかと思いますが、「適切な治療さえしてくれたら先生はどうでもいい」というのは、治療によって性器ヘルペスによる患部の痛みやかゆみなどを取り除ければOKなので、身体的にしか改善しません。
性器ヘルペスはとてもデリケートな問題なので、家族やパートナーとの関係、再発の不安など精神的にダメージを受けやすいため「先生は親身に相談に乗ってくれる人がいい」という方が多いのではないでしょうか。
これから受診しようと思っている方も、今通っている病院の先生に不満や不安を感じている方も、次にご紹介することが少しでも参考になれば幸いです。
お医者さんと良い関係を築くために
お医者さんが親身に相談に乗ってくれない理由として、下記のことが考えられます。
- 病院が混んでいて一人に時間をかけられない
- 患者がする話にまとまりがなく聞きづらい
- お医者さんの人間性
病院が混んでいるという事実は変えられないし、お医者さんの人間性(冷徹・短気など)に問題がありすぎるのは論外として、患者(性器ヘルペスの方)の話し方を改善することでお医者さんの態度が変わる可能性はあります。
性器ヘルペスの痛みやかゆみでどうしようもない状態で受診すると、話がまとまらないまま感情的に話をしてしまいがちではないでしょうか。
そして、関係のないことを長々と話したり、言わなければいけないことを言いそびれたりと、お医者さんが困ってしまうようなことも。
そこで、お医者さんと話すときのポイントをご紹介します。
問診でお医者さんと話すときのポイント
あらかじめ自分の症状などをメモしておく
初感染であれば、いつから、どのように症状が出たか?心当たりはあるか?などをメモしておく。
他に先生に聞きたいことも言い忘れないようにメモしておく。
お医者さんに簡潔に説明する
問診で先生に聞かれたことは、メモを確認しながら簡潔に説明する。
先生に聞きたいことを簡潔に説明する。
話があちこちに飛んでダラダラと話さないよう、ポイントを簡潔に話すことを意識するだけで先生は患者の状態を把握しやすくなり、治療やアドバイスもしやすくなる。
お医者さんの説明をメモする
性器ヘルペス初感染時は気が動転していることも多く、先生から説明されたことを聞き逃してしまう場合もあるので、大事なポイントや専門用語などはメモをできるようにしておく。
お医者さんを信頼する姿勢
患者がお医者さんを信頼せずに「本当にこの先生で大丈夫なのかしら?」という態度でいると、お医者さんにはすぐ伝わってしまう。
こちらは先生を信頼して治療を受けたいという姿勢を見せることで、お医者さんも親身な対応をとってくれる可能性がある。
誤診されることも頭に入れておく
私が性器ヘルペスに初感染したとき最初に受診した婦人科は、いつも混んでいましたが先生が穏やかで優しく、話をよく聞いてくれる人でした。
私は初めての痛みとかゆみで不安でいっぱいでしたが、先生の人柄もあり安心して問診・視診を受け、処方された薬で回復すると疑いもなく飲み続けました。
しかし、結果として薬が効かず再診したところ、誤診だったことが判明。
「性器ヘルペス」を「膣カンジダ症」と間違われてしまったのです。
先ほど、お医者さんを信頼する姿勢が大事という話をしましたが、こういった誤診されるケースもまれにあるので、もし初感染で受診し、処方された薬を飲んでも一向によくならない場合は、再診することをおすすめします。
★これって誤診?性器ヘルペスをカンジダ症と間違われた【体験談】
思い切って「転院」する
病院の先生と良い関係性を築くためのお話をしてきましたが、どうしても先生と合わないと感じたら、思い切って病院を変えるのも精神的苦痛がやわらぐ一歩になるかもしれません。
性器ヘルペスは一度かかってしまうと、個人差はありますが再発を繰り返してしまう性病です。
女性の方で今後、妊娠・出産を希望される方なら、なおさら不安は続くことでしょう。
親身に相談に乗ってくれない先生の病院に我慢して通っても、精神的にもつらいですよね。
性器ヘルペスの再発は精神的ストレスも大きく影響しますので、聞きたいことは遠慮なく聞けて、きちんと答えてくれる先生を選びましょう。
病院の選び方についてはこちらを参考にしてください。
お医者さんは患者に説明し理解してもらう義務がある
世界医師会で提唱された概念に『インフォームドコンセント(説明と同意)』があります。
これは、医療を受ける際に患者さんが「きちんと理解できる説明を受けた」と十分に納得することが必要で、治療方法は本人や家族の意思や状況によって「自分で選ぶ」ことができるというものです。
そして医療法では、医療にかかわる側のすべての人たちは説明し理解してもらう「義務」があるとしています。
しかし実際の医療現場は忙しくて一人の患者にゆっくり時間をかけられないという問題があるのも事実。
その中でいかにお医者さんと良い関係性を築けるかは、患者である私たちにも問われること。
すべてお医者さん任せではなく、自分がかかってしまった「性器ヘルペス」という性病ときちんと向き合い、努力していく必要があると思います。
さいごに
性器ヘルペスに感染したことで心と体にダメージを受け、病院の先生も親身に相談に乗ってくれないと絶望的になっている方へ。だまって我慢していても何も解決にはなりません。
今回ご紹介したように、先生と良い関係性を築くよう努力をしてみて、どうしても合わなければ病院を変えてみるのもひとつの手です。一人で悩まないでくださいね。
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