性器ヘルペスは主に性行為によって感染する病気です。
私が性器ヘルペスになったときはそういった性病の存在すら知らなくて、受診した婦人科医から「性病のひとつ」と聞かされたときはかなりのショックを受けました。
性器ヘルペスにかかる患者数も年々増えているといいます。
感染してしまった人も、そうでない人も、性器ヘルペスは決して珍しい病気ではないという認識をもって、性器ヘルペスの原因や感染経路を知っておくことが大切です。
性器ヘルペスの主な原因
男女ともに性器ヘルペスの原因のほとんどが性行為によるものだといわれています。
男性より女性のほうが性器ヘルペスに感染しやすい傾向があり、女性の場合は感染したことに気づかない人が多く、症状を自覚しないまま性交渉によってパートナーにうつしてしまう危険性があります。女性の性器ヘルペスは、性器クラミジアに次いで多い性感染症といわれています。
男性の性器ヘルペスはオーラルセックスが原因となって感染することが多いといわれています。そのため、オーラルセックスを行う場合、エイズ患者が多い海外などではコンドームを使用することが当たり前になっている国も多いんだとか。
ヘルペスの原因である単純ヘルペスウイルスは1型と2型があり、主に顔や上半身に症状が出るのが1型の口唇ヘルペス。2型のほとんどは性器ヘルペスとして性交渉によって性器に感染します。
性器ヘルペスの主な感染経路
性器ヘルペスは病変に接触することでうつるため、ほとんどの感染経路は性行為によるものです。
私が感染したときも、その当時のパートナーと性交渉をした数日後に症状が出ました。
性行為以外に、「家族からうつる可能性は?」「お風呂やトイレで感染しないの?」という質問もよく目にしますが、症状が出ているときに病変をさわった手やタオルなどを介して感染するケースはあるものの、ヘルペスウイルスは熱や乾燥に弱いため通常の日常生活では感染リスクがあまり高くないんだとか。
私が性器ヘルペスに感染してから15年以上家族と暮らしていましたが、その間4人の家族には感染していません。ただ、家族とタオルを共用しない、病変を触った手はよく洗うなど細心の注意は払っていました。
感染源の人は自覚症状がない場合が多い?
ちょっとこわいのが、性器ヘルペスに感染していて症状が出ているものの、それが性器ヘルペスによるものだと自覚していない人が6割もいるという調査結果があるようです。
それが性器ヘルペスだと自覚している人は4割しかいないということになりますよね。
私は初感染の症状が重かったので受診せざるを得ませんでしたが、症状が軽かったり、あまり気にしない人は病院にすら行かないということになります。
そういった人が増えてしまうと、自分が感染しているのを知らずに性交渉などで感染が拡大してしまうといった危険性があるのです。
口唇ヘルペスの場合も症状が出ていないときも唾液のなかにヘルペスウイルスが存在するので、キスやオーラルセックスでパートナーの口周りや性器にうつしてしまうことがあります。
ヘルペスはストレスや疲れなどが溜まったときに起こりやすいですが、健康なときでも油断はできません。性行為などによって皮膚や粘膜の目に見えないくらいの小さな傷からでもうつる可能性があるのです。
実際、感染源となった人に性器ヘルペスの症状の自覚がないときに起こる場合も多いので、日ごろからコンドームの使用を心がけることが大切です。
さいごに
私が性器ヘルペスに感染してから15年以上たち、その間数人と関係を持ちましたが、性器ヘルペスの症状が出ているときは絶対性交渉をしないこと、そして症状が出ていなくても必ずコンドームを使用することを徹底していました。
性感染症と聞くと「自分には関係ない」と思う方が多いと思いますが、性器ヘルペスは決して珍しい病気ではなく多くの人が感染して再発にも悩んでいる病気です。
これ以上、性器ヘルペスの患者数を増やさないためにも、「自分は大丈夫だから」という意識を「人にうつさない、人にうつされない」に向けて対策していくことが大切です。
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